入院し不安を持っている患者のために私たちができること


5北病棟

 
 入職してから1年間で多くのことを学びましたが、患者を接していて強く感じたことは疾患や治療と向き合っているのは患者であり、私たち看護師はその患者に一番近い場所で支える存在であるということです。

 私は、循環器・呼吸器内科に勤務しています。「胸が苦しい」、「息をするのが苦しい」と感じることは死を連想しやすいことであると患者と接していて感じます。また、癌を告知された方や抗がん剤治療を受ける方も多く、疾患や治療に向き合う患者を日々看護しています。

 入職した時は覚えることも多く、時間に追われ患者と接する時間を設けることも難しかったため、1年目の私は患者に何ができるのか、分からなくなることもありました。しかし、1か月に1回行われるふきのとう研修では、同じような悩みを持って日々頑張っている同期とグループワークを行い、悩みや患者とのコミュニケーションについてなどを話し合い、また頑張ろうという気持ちになることができました。また、ふきのとう研修は同期と久しぶりに会うことができ、息抜きの時間にもなっていました。みんなで励まし合いながら1年間を過ごし、1年目を終える頃には時間に余裕を持つことができ患者と接する機会も増やすことができ、入院前の生活や入院中の不安なことなど聴く時間ができました。

 入院し不安を持っている患者のために私たちができることは、日々の経過を観察すること、生活環境を整え退院後の生活を見据えて指導を行うこと、不安の傾聴や安楽に過ごせるようケアを行うことなど多くありました。患者の状態を知って接することや、患者が何を求めているのかを考えて行動することが、患者に寄り添った看護を提供することになると感じました。

 入植当初は自分のことで精一杯でしたが、患者を一番に考える力がついたことが一番の成長できたことだと思います。