専門的な知識や技術を身につけ、患者さんの“生きる”を支える看護を実践しています

透析センター

 「透析」と聞くと、恐らく大半の方が苦手意識を持たれるのではないでしょうか。専門的知識の難しさ、繰り返し行う患者さんへの日常生活指導など理由は様々だと思います。しかし、透析を受ける患者さんにとって「透析」とは一生続けていく治療であり、生きるためには欠かせない生活の一部でもあります。血液透析は週に3回、1回につき4時間の時間を費やし、どのような事があっても続けなくてはなりません。当院でも約80名の患者さんが血液透析を行っています。患者さん一人一人に生活背景があるため、時間をかけてコミュニケーションを図り、その人らしい生活とは何なのかを一緒に考えます。


 また、1回1回の透析を安全に行うために、専門的知識を習得しなくてはなりません。シャント穿刺、除水計画、返血、抜針と透析の一連の流れ全てに関わるため、配属直後よりチェックリストを使用しながら教育を行い、臨床工学技士や透析技術認定士を取得している看護師からの指導も行っています。更に、エコー下穿刺やオートメーション化導入による多くの知識や技術を習得することもできます。


 透析センターは、患者さんが透析導入してから最期を迎える時まで長期にわたり患者さんや家族と関わる現場です。患者さんと意見がすれ違う時もあれば、共に喜びを味わう時もあります。一人ひとりの患者さんや家族の思いを大事にしながら、その人らしい透析生活が送れるよう医師、看護師、臨床工学技士のスタッフと共にサポートしています。専門的な知識や技術を身につけ、患者さんや家族の身近な存在としての看護実践はたいへん魅力がある仕事です。