患者さんに笑顔になってもらうケアをしたい

地域包括支援病棟(2北病棟)
宮坂 友佳子

 私がケアをする上で大事にしていることのひとつは、患者さんに笑顔になってもらうケアをしたいということである。たとえば、シャワー浴をする時には、できるだけ気持ちよく入浴してもらうため、「寒くないですか」「痛くないですか」など声をかけて確認することを意識している。特に高齢者はお風呂=寒くて風邪をひきそうという思いの方も多くいるためシャワーの温かさ、湯船に入れない方もいるため足浴を行ったり、湯船の温かいお湯をできるだけ沢山かけたり等、温かく、気持ちよくなってもらえるよう工夫している。「気持ちよかった」「さっぱりした」と言われると本当に嬉しい気持ちになり、頑張る力を頂いている。
 患者さんから言われて嬉しかったことは、長期入院の患者さんの検査の搬送に車椅子で行った際に言われたことである。検査前、患者さんが「もうずっと外に出てないの。今日は暖かいのかしら」と言われ、その他の受け持ち患者さんの予定も落ち着いていたため、検査が終わった後に院外の周りを散歩に行った。数ヶ月ぶりの外の空気に患者さんは深呼吸をしてとても嬉しそうな笑顔をみせて「あー気持ちいいわー」と言ってくれた。私も長期入院をして退院した際に、外の空気を吸って本当に気持ちがよかったことを覚えている。咲いている花を見たり、外の空気を吸うことが患者さんにとって入院生活のストレス発散になったようで、患者さんの笑顔をみて私も笑顔になることができた。
 これからも患者さんが笑顔で過ごして退院できるよう、患者さんが何をしてほしいのかアンテナを張りながらケアを行いたい。