家族の気持ちを考えて

整形外科病棟(4南病棟)
辻 智枝

 早いもので、看護師になって8年の月日が経つ。この8年間、色々な患者さんと出会い、患者さんの家族とも出会うことが出来た。まだ何もできない新人の頃は、日々の業務を覚える事、疾患の学習、知識技術の向上に努めてきた。そんな日々を過ごしていく中で、ある若い患者さんが、HCU病棟に運ばれてきた。前日までは普通に会話できていた患者さん。突然の管だらけの患者さんの姿に父親はただただ呆然としていた。そんな中、先輩は父親が面会に来るたびに声をかけ、父親の精神面のケアを行っていた。最初は病院に来る事も辛くて、足が進まなかったという父親も、病院に来て看護師と話すことが楽しみになっていったという言葉を聞いた時に、患者さんだけでなく、患者さんの家族への看護もあるということを学んだ。
 同じように家族も苦しみ、辛い気持ち、不安な気持ちを抱えながら、日々面会に来られているということを忘れてはならないと感じた。訴えが強い家族、面会にあまりこられない家族、家族関係が複雑な家族、様々な家族がいると思う。そういった家族とコミュニケーションをとり、少しでも気持ちが癒えたらいいなと思う。
 自分自身も同じ立場であったらということを常に考え、家族看護を出来たらいいと思う。そしてこれから先も、患者さんだけでなく患者さんの家族にも声掛けやコミュニケーションを取っていく事ができる看護師でいたいと思う。