患者の訴えを読み取り、個別性に合わせた看護をすることを心がけたい

手術室
林 舞乃

 私が普段から実践している看護で心がけていることは、患者の個別性に合わせて声かけや看護をすることです。看護師になって2年目となり、仕事や環境への慣れから毎日の患者への対応の中で毎回同じような言葉をかけ患者に接していました。しかし、ある症例の外回りをさせていただいたことで、基本的な部分であるそれぞれの患者に合わせた対応をする必要があることを改めて実感しました。
 その症例は下肢の手術で、以前の手術で横紋筋融解症を発症したため、脊髄くも膜下麻酔で鎮静をかけずに実施した症例です。これまでの手術では全身麻酔で行う症例につくことが多かったため手術中に患者の意識はなく、患者とは入室時に少し会話を交わす機会しかありませんでした。そのため、局所麻酔で手術中に意識のある患者に対してどのように接すれば良いのかをこの時に考える機会となりました。患者は手術に興味を示していたため、患者にモニターを見える位置に移動させて手術の進行状況を説明したり、患者の疼痛の有無や何か訴えたいことなどを表情から読み取ったり実際に聞いたりしました。
 手術後に患者から「手術中に説明をしていただいてありがとうございました。なかなか見る機会がないので良かったです。」と言っていただき、自分の看護は患者にとって良いものだったと実感でき、患者に合わせた看護をすることの大切さを改めて考える良い機会となりました。その症例後、患者の表情や行動から訴えを読み取り、患者に合わせた看護を提供できるように常に心がけています。
 入室から退室までの短い間で、業務が多くて患者との関わりを疎かにしがちですが、その中でもこの心がけを忘れずに、少しでも手術を安心して受けることができるような看護を実践したいと思います。