患者体験して・・・

3北病棟 菅野真希

 私は普段、自分が患者側の立場だったらどうか…。ということを意識して患者さんとコミュニケーションを取っている。それを考えるようになったのは、私自身が手術や出産などで入院し、実際の患者になったとき、看護師からの言動が患者に多少なりとも患者−看護師の関係に影響することを感じた。例として、術後の創部痛や陣痛が辛くて苦しんでいる中、一人の看護師から心無い言葉を掛けられ、私はその看護師を信頼しなくなった。別の看護師は、短時間でも私の傍に寄り添ってくれたことや、少しでも痛みを和らげようと必死に動いていたのを見ていたので、気持ち的に楽になったことを記憶している。私自身が患者になったことで、患者は看護師をよく見ていることに実感し、そして「私は普段から患者さんに丁寧に接していたか。」など自分の行動を振り返るきっかけとなった。

 それからは実際に、術後から不眠を訴えていた患者さんを夜勤で担当したとき、患者さんは終始、表情が暗かったため本人と相談し早めに消灯した。夜間、訪室時には入眠していたが中途覚醒があったため、少しでも寝る時間を増やしたいかと考え、朝の電気付ける時間を1時間ほど遅らせてみた。すると朝のラウンドで「よく眠れたよ、気遣いありがとう。」と表情が明るくなっていた。また、初めての検査や手術などで緊張していた患者さんを日勤で担当した時には、今日一日のスケジュールを細かい所まで確認するなど配慮した。私自身が意識して行動変容したことで、以前より患者さんの笑顔が増えたように感じる。患者さんの笑顔は私自身にも忙しい業務の中での大きな励みになる。

 これらの経験から、今後も患者さんの立場になり看護師としてどう行動するべきかを考え、患者−看護師間の信頼関係を築いていきたい。