毎日が勉強、そして、成長の機会。緊張感の中で仕事ができることが大きなやりがい

ナースエイド

 
私がヘルパーの仕事を始めたきっかけは、元気で恰幅の良い父親ががんを患い、やせ細り、鼻から管を入れている姿を見て、何とか苦痛の少ない生活を送ってもらいたいと思い資格取得を決めたことです。その後、短期間の在宅介護から始まり、デイサービスを経験して、病気について知りたいという気持ち、患者さんの最期を全うできるようにお手伝いしたいという気持ちが芽生え、こうして病院でナースエイドとして働いています。現在は呼吸器・心臓系の病棟でオムツ交換、食事介助、清拭、シャワー浴などの生活支援、検査の送迎などをしています。仕事をする上で大切にしているのは、家族ができないことを代わりにするということです。私自身、父親や母親に何もしてあげられなかったという後悔があるので、患者さんやご家族にそんな想いをさせないようにという意識があるのかもしれません。特に、コロナ禍の中で、家族に会えない状態で、患者さんはモノを頼むのも我慢し、遠慮されています。忙しさを見せないように配慮しながら、毎日できるだけ声掛け・会話をして、「他に何かありませんか」と一言添えるようにしています。そんな日常を積み重ねる中で、「あっ、あなた今日はいたんだね」と顔を見て笑顔を下さる患者さんのおかげで、とてもやりがいを感じています。この病院は、看護師からケアを学ぶことができ、スタッフ同士、お互い声が掛けやすく、また、相談しやすいので、人間関係の良い職場風土のおかげで働き続けられています。本当に、毎日が勉強の機会、成長の機会で、刺激が多いので楽しい仕事だと思います。一人ひとりの患者さんは皆違いますし、一人ひとりも時間帯や状態によって常に変化があります。この緊張感の中で、仕事ができるのも大きなやりがいにつながっています。