患者さんの目指す姿に向かい、一緒に考えて、良い結果に導いていくのが看護の醍醐味

5階南病棟主任

 
看護師になった頃を振り返ると、仕事をする上で覚えることが多いこと、勉強しなければ知識や技術が足りないことなどで1日が目まぐるしかったことが思い出されます。そういう経験を経て、看護の仕事に喜びを感じていくので、若い看護師を指導する時には一つひとつの仕事の意味を教えて勇気づけることを心掛けています。例えば、食欲がなかった患者さんがよく食べるようになったり、あまり笑わなかった患者さんが笑うようになったりと、日々の関わりの中の小さな変化を感じることで、ケアの方法をあれこれと考えるのが楽しくなります。慢性疾患の患者さんが良くなるために自分を変えようとしていることに対して、私たちが患者さんの生活を振り返り、何が良くなかったのかを共有し、気づいたことを踏まえてどういうことならできるのかを一緒に考えながら勇気づけていくというプロセス、それを通じて良い結果に導いていくこと、それが看護の醍醐味ではないかと思っています。糖尿病療養指導士になって、これまでわからなかったことがわかるようになり、より一層仕事が楽しくなりました。患者さんがどうなりたいかを大切にし、目指す姿に近づくための関わりがもっともっとできるようになりたいと思います。

スタッフの話を聞く時間をつくり、共有した課題の解決やキャリア形成のサポートをしていきたい

主任になって3年目になりました。メンバーのことをよく見るようになったと思いますし、以前にも増して声掛けをするようになったと思います。主任になるまでは、単なる一人の先輩として関わっていましたが、やはり、今は管理者の一人としてメンバーがイキイキ働くことができるようにすることを意識するようになりました。既卒で入職したスタッフは私よりも経験年数が長いので、特にスキル面では頼りにするようにしています。また、ベテランであるがゆえにいろいろと気づくことも多いので、職場に対する課題提示に耳を傾けるようにしています。経験年数の少ないスタッフはベテランに比べて手際の良さという点では劣るので、どうしても忙しさが増してしまい、話を聞く時間を取るのが難しいこともあります。それがまさしく今の私の課題なので、しっかりと聞く時間を取れるようなマネジメントを心掛け、また、聞くだけでなく、共有した課題を解決できるようにしていきたいと考えています。また、中堅のスタッフは今後のキャリア形成で悩みが出てくる頃なので、なりたい看護師像を聞いて、キャリア形成やスキルアップの方法を一緒に考えていく中で、サポートしていきたいと思います。

私も“とっておき”の看護に磨きをかけ、みんなで専門性の高い看護を提供していきたい

私は今の職場を糖尿病の患者さんに対して専門性の高い看護を提供できる病棟にしていきたいという想いがあります。具体的には、みんなが高いレベルで患者さんに対して指導できるようになることを目指したいです。そのためには、知識と技術の底上げをしなければなりません。資格取得者が積極的に他のスタッフに対して指導していくこと、また、指導される側もまた考え方・知識・技術を積極的に習得していくようなスタンスで臨まなくてはなりません。指導の方法だけでなく、日常的に見られるちょっとした変化に気づけることでその人らしい生活を支える適切な看護に繋がるので、しっかりと観察ができる看護師を育成していきたいと思います。もちろん、私自身もまだまだ成長途上の看護師なので、メンバーとともに高いレベルを目指して成長していきたいと思います。患者さんのQOLを考える看護を実践するために、糖尿病、フットケア、腎臓病、人工透析などの専門知識の習得、患者指導のスキルアップ、コミュニケーションスキルの向上を図り私自身の“とっておき”に磨きをかけていきたいと思います。