たとえ不機嫌な患者さんでも、何を思ってらっしゃるのかを聴き、共感するようにしていきたい

クラーク(5北病棟)

 
私の仕事は、入院患者さんを病室までご案内することから始まり、患者さんのカルテの準備、片付けをすること、電話応対、書類の説明等です。患者さんが話し掛けて来られたらお話を聴いたり、また、スタッフが忙しい時に、患者さんをお迎えに行ったりすることもあり、患者さんとコミュニケーションを取る機会もあるので、不安を取り除いたり、いい気分になっていただいたりできるように配慮して仕事をしています。そんな日常の中で、患者さんやご家族の方が「すごく助かりました」などの言葉をわざわざかけて下さることがありますが、そんな時はとても嬉しい気持ちになり、患者さんに対してもっとお役に立ちたいと思える瞬間です。この仕事は、ずっと座っている仕事ではなく、動くことも多く、変化を感じながらできるのでいい仕事だと感じています。私が特に心掛けていることは、書類の説明を丁寧にすることです。書類と言ってもいろいろあるので、すべてを理解できていないこともありますが、そういう時も良く知っている人に聞き、説明する際に患者さんやご家族の方が不安にならないように気を付けるようにしています。患者さんの方でしてもらわなければならないことについての説明は特に丁寧にしています。患者さんも様々なので、こちらが丁寧に説明しているつもりでも、不機嫌になられたりする方もいらっしゃいます。そんな時も、冷静になって、患者さんに向き合うようにしています。この仕事に就いて9年が経ちましたが、初めは気難しいと感じる患者さんでも、避けたりせずに根気よくお話を聴いてみると、聴いているうちにそんなに気難しい人ではないことがわかる事もあります。様々な人とのコミュニケーションが取れるようになったのはこの仕事をしたからだと思います。病気でイライラとされているのは当然なので、たとえ不機嫌な患者さんでも、その患者さんが何を思ってらっしゃるのかを聴き、共感するように心掛けています。