仕事と生活とがうまく両立できるように家族・健康・生活のことに安心してもらえる環境を作りたい

師長(3北病棟)

 
私の職場では、30代から40代のスタッフが多く、子育て中であったり、親の健康問題を抱えたりしている状態の人がいます。師長になって2年目になりますが、組織として患者さんに対するケアの質を上げていくことを考えていくのが最も大切な仕事であることは言うまでもないことですが、やはりそれを実現するためにも、スタッフが仕事と生活とがうまく両立できるように配慮することが大切だと改めて認識するようになりました。例えば、勤務表を作成する際にこのシフトの仕方はスタッフの生活背景を考えると適しているのかどうかということを個別性を意識するようになりました。一人ひとりのスタッフのことを思い浮かべながら仕事をしていくことで、一人ひとりの普段の頑張りを私自身が振り返る機会にもなっており、スタッフのことをとても可愛く思えるようになってきました。私が師長としてどれくらいの役割を果たせているかはわかりませんし、私自身もこれからまだまだ勉強もし、成長していく必要はありますが、一緒に働くスタッフが働きがいを感じてもらえるように、家族のこと、健康のこと、生活のことについても安心してもらえる環境を作りたいと思います。

問題意識を持ち、自発的に学習する、そして、素早い解決に臨む姿勢を身につけてほしい

経験年数が同じであっても、仕事がすごくできる人、やるべきことは確実にできる人、少し努力が必要な人という風に、どんな社会でも意識や能力に多少の差があるのは否めないと思います。問題は、現状の自分をよく知り、だから自分はダメだというのではなく、そこからどう成長し、今以上の仕事ができるように努力し続けることだと思います。私は、そのためにも、スタッフ一人ひとりが、問題意識を持ち、自発的に学習する癖を身につけてもらいたいと思っています。問題を先送りするのではなく、どうすれば解決できるかを自分で考え、答えが見つからなければ、先行事例や類似事例を調べ、自身で学び、何が使えるかを考えて行動に移すようなスタッフに育ってもらいたいと思っています。また、壁にぶつかった時も、一人抱えてしまうのではなく、仲間のスタッフに相談して、素早い解決に臨む姿勢を身につけてほしいと思います。そういう行動の日々の積み重ねこそが、問題解決をスムーズにし、患者さんへのケアが行き届き、私たちが提供する看護の質が向上すると考えています。問題意識の基本は気づきだと思います。患者さんのクレームも嫌な機会と捉えず、患者さんを深く知る機会と捉えたいですし、そのことで患者さんの満足度が高い看護に繋がります。「よくしてもらってます」と患者さんに評価を頂ける機会を通じて、看護師になってよかったと思える経験をたくさんしてもらいたいというのが私の願いです。

一人ひとりを信頼し、それぞれの持ち味を引き出せるようなマネジメントをしていきたい

私たちの職場は混合病棟なので、これまでは比較的に広く浅い知識をベースに対応してきましたが、今後は専門的な知見ももっと取り入れて、さらに高いレベルの看護を提供していく必要があります。そういう看護を提供できるようになることで、看護師の仕事の楽しさをもっともっと実感してもらいたいと思います。幸いにして、スタッフ同士のコミュニケーションは活発な方なので、その職場風土を活かして、気づきの意識を高めて、問題解決を楽しむ風土に昇華していきたいと思います。それと、職場がスタッフにとって安心して働くことができる場所にしていくためにも、一人ひとりを信頼し、仕事に関して私の個人的感情を挟まないことを強く意識していかないといけないと思っています。もちろん、私も含めて、性格も人格も万全という人はいないと思います。だから、一人ひとりの持ち味を引き出せるようなマネジメントをしていき、安心して働くことができる、働きがいのある職場をつくっていきたいと思います。