まだまだ先だと思っていたので、驚きの主任(管理職)就任。走りながらやってきたこの1年

4北 脊椎外科病棟 主任

 
7年ほど前に当院へ転職し、現在の病棟に配属となりました。それまでは新卒で入職した病院で4年ほど手術室勤務をしていました。現病棟は脊椎の治療に特化した病棟で、椎間板ヘルニアの内視鏡手術を受ける患者さんが多いのが特徴の一つかと思います。また最近は高齢化の影響もあるかもしれませんが女性の圧迫骨折の患者さんも増えています。看護を行うにあたり、神経症状をよく知っておくこと、術前・術後のケアの専門知識も求められる病棟です。病床数は51床ですが、常時40床以上が稼働し、看護師長と私を含めて29名のスタッフで患者のケアにあたっています。昨年2022年4月に主任の任命を受けました。それまで、自分の業務やリーダー業務については一通りこなせていたと思いますが、主任(管理職)になるのはまだまだ先だと思っていいました。当院は看護師の3分の2が中途採用ですが、自身の功績を認められ、このような機会が巡ってきたことに驚きました。この1年は主任業務を走りながらやってきました。

一歩離れた視点で担当者よりも広い視野で介入し、早め早めに手を打つことを心掛けたい

主任になって心掛けているのはスタッフとのコミュニケーションです。これまでは日々や係などの自分の業務に集中していればよかったのですが、今はメンバーにも目を配らなければいけません。新卒看護師が4人配属となり、彼女たちとは研修やチェックリストの確認時など、その時々で時間を確保することができますが、他のメンバーとのコミュニケーションがけっこう難しいと感じています。日勤のときは業務がたくさんあるので、声を掛けるタイミングをいつも探しています。患者さんの退院調整に関わるのも主任の大事な仕事の一つなので、できるだけ介入するようにしています。担当者は患者さんと距離が近いために視野が狭くなることもあります。だからこそ複数の目で見ることが大切なのです。一歩離れた視点で担当者よりも広い視野で介入をしていく。そのためには早め早めに手を打っていく必要があります。介入が遅れると転院先の手配が間に合わなかったり、退院ができなかったりしてしまいます。これまでの自分の経験を管理職としての視点を加えることで病棟全体を見ていけるようになりたいと思っています。

マネジメントの勉強にも取り組み、職種間の橋渡し役も務めながら看護の質を上げていきたい

これまでは「自分がやる」立場でしたが、管理職として「スタッフに促し、サポートする」立場であることを意識しています。スタッフの業務が「やりっぱなし」にならないように、それをきちんと見て「評価」をし、修正すべきものがあれば修正を行う。スタッフの手が行き届かない医師やソーシャルワーカーとの橋渡し役も必要時応じて担っていきたいと考えています。そういった積み重ねが看護の質を上げていくのだと感じています。この2023年4月より主任がもう一人増えて師長、主任2人体制になります。今は月に一度看護部全体の師長・主任会議があり、それに出席していますが、まだまだ自分がマネジメントの知識が足りていないと感じています。看護師としての業務だけでなく、管理職として病院の仕組みや経営のことなど、外部の研修に参加していくことも必要かなと思います。また、今はメンバーとの面談は師長だけが行っているのですが、今後は私も面談に加わっていいきたいと思っています。