患者さんの負担にならない看護が提供できるようにしていきたい

脊椎外科病棟(4北病棟)
荻原 幸紀子

 今回、このテーマでレポートを書くにあたり、色々な事を考えました。看護の場面で「ありがとう」と言われる事は、とても多くあります。車椅子でトイレに行き介助したとき、床に落ちた物を拾ったとき、食事を配膳したときなどなど、多くの場面で体験することです。また、疼痛があり自己で動くことが出来なかったり、手術後で介助が必要な場面も多くあり、その都度そのような言葉を聞く事があります。
 私は、看護を提供するときに、患者がしてもらっていると思うような気持になることをなるべくないように関わる様にしています。なので、「ありがとう」などの言葉が聞かれるのは、患者にしてもらったという気持ちにさせているのではないかと考えてしまいます。
 看護の仕事は、どうしても患者と看護師の関係で何かをしてもらうと、何かをすると明確に分かれてしまい、どうしても何かをしてもらう立場だと、やってもらう事で引け目を感じる部分があると思うため気をつけています。
 その中で、今年、下記の様な体験をすることがありました。その日、手術をする患者を受け持ち、術前準備など行った。手術は、私が受け持ちしていた時間に出床にはならなかったため、次の日受け持ちではないが術後の状態がどうか声をかけた。その後、問題なく退院をしていきました。後日、その患者がご本人と会う事は出来なかったが病院に手紙を持って来てくれました。私自身、とても印象に残っている患者でなく、自分が受け持った手術患者は勤務が合えば次の日に様子を声かけに行くようにしているなど、普段通りの事を行ったことで特別に何かをしたわけではないため、私自身の行ったことへの手紙に嬉しくもあり、とても驚いたというのが正直な気持ちでした。
 今回、このような体験をして普段行っていることに対して手紙をもらい、日々精進していこうと思いました。また、患者の負担にならない看護が提供できるようにしていく努力をしていきたいです。