当たり前でないことを心に

4北病棟

 
 率直に、この一年間を振り返るとあっという間でした。新人看護師として働き、教科書で思い描く看護と現場で起こるその時々に合わせた看護にギャップを感じることもありました。いわゆる看護のジレンマに何回か悩まされましたが、この「ふきのとうの日」を通じて看護のジレンマ生じるのは、教科書の例題でもなく生身の人に対して看護を行うことであり、十人十色のやり方があるということ・どれも看護の基本に沿って行っていることが段々と理解できるようになってきました。

 それと、嬉しかったことは理想の看護師像が入職当時に目標にしていたことが、一年間を通して変化がなかったことです。一社会人として働くのですから、辛いことや悲しいこと、理解できないことも出てきます。しかし、「ふきのとうの日」で仲間とともに消化していき少しずつ成長しているように思います。なにより患者さんからのありがとう!は本当に気持ちを動かされます。

 学習の目的も私の中では変化しつつあります。もちろん、自分のために入職後も様々な学習をするのですが、一年間経って「患者さんを支えられるように」と感じるようになったことです。患者さんを支える立場である看護師ですが、実は患者さんに多く支えられていること、それが当たり前でないことを心に、一社会人として、医療従事者として頑張っていこうと思います。