患者さんの命を預かる中で、一人ひとりに適したサポートを通じて、喜んで頂けるのがやりがい

主任

 
私が看護師になろうと思ったきっかけは、小学生の頃、祖母が倒れて救急搬送された時のことです。働く看護師さんの姿を見て、自分もこんな風に働きたいと思いました。この仕事の魅力は患者さんの命を預かるにあたって、入院から退院までの間、一連の流れの中で自分が関わることができるということだと思います。一人ひとりに対して、それぞれに適したサポートを心掛けていく中で、「あなたで良かった」と言われた時は、本当にやりがいを感じることができます。私は、現在、救急外来で、救急搬送されてくる患者さんに対応しています。患者さんの安心・安全を第一に関わることを大切にしています。患者さんにとっては、検査など先が見えない不安がたくさんあるので、そうした不安を軽減できるように丁寧な説明を心掛けています。また、待っている間も新たな不安が生じるので、その都度、声掛けするよう意識しています。ご家族が付き添われている時は患者さんの生活背景など聞き、ご家族の不安も軽減できるように関わっています。

個別コミュニケーションを大切にして、風通しの良い職場で、チームワークを発揮していきたい

現在は救急外来で主任をしているので、職場のチームワークを気に掛けるようにしています。それぞれが同じ考えや価値観ではないので、「いやな思いをした」ということは誰にでもあります。ただ、引きずるとチームワークが発揮されなくなりますし、周りにも伝播し個々に悪影響が現れます。私は、個別コミュニケーションを心掛けて、「今日は大丈夫だった?」と小さなわだかまりもできるだけ早く知り、引きずらないように関わるようにしています。私の職場は既卒のスタッフが多いので、それぞれの経験・知識を活かして勉強会を定期的にしています。スタッフ全員が同じ知識を持ち、同じ処置ができるようにというのがねらいです。また、看護の現場でも得意な人に付き、技術を習得する機会があります。例えば、ある器械について聞いたことがある・なしの差は大きいので、そういった差を少なくしていこうという職場風土があります。こういう背景の中にあっても、個別コミュニケーションを大切にして、風通しの良い職場づくりを目指して、チームワークを発揮していきたいと思います。

スタッフ目線を大切にし、彼らが希望する知識や技術の習得を支援して、一緒成長していきたい

個人的にチャレンジしてみたいことは、外傷パッケージをやってみたいと思っています。私は外来に長く勤めていた経験があり、その際に外科分野で仕事をすることが多かったんですが、外傷の患者さんが来られた時に、スムーズに進めることができるのというのがその動機です。トリアージをつけるのが迷うところですが、その迷いも減り、難しいかどうかの助言ができるので判断することも速くなるというので患者さんにとってとてもメリットになります。主任としてのチャレンジは人材育成に関心があります。スタッフがやってみたいということについてはその知識や技術が得られるように支援していきたいと思っています。当院でできることなのか、外部研修などで習得できることなのか、そういった様々な道筋も一緒に考えていきたいです。主任は管理者ではありますが、スタッフ目線を大切にしていきたいと思います。スタッフの時に管理者に話したかっことなどを思い出しながら、いろいろな話を聞き、共に成長していきたいと思っています。