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思っていることを話してもらいやすい関係づくりをしたい

3南病棟 天竺桂涼

 私が普段意識して行っていることは、患者さんが少しでも興味をもって話してくれるような話題作りや言葉掛けをすることです。これを意識している理由として、第一に、思っていることを話してもらいやすい関係づくりにしたいと思ったからです。これを意識することによって、患者さんから「実はね…」と些細な悩みや今思っていること、言うほどでもないことだけど少し苦痛に感じていることなど、患者さんが話してくれるようになりました。私はそれをすべて解決できているわけではありませんが、少しでも患者さんの抱えている苦痛を取り除ければいいなと思っています。それが解決できた時には患者さんも喜んでくださるので、長い入院生活や慣れない環境の中で少しでも安心して過ごせる環境づくりにしたいと思いました。

 今はコロナで面会できない状況です。私の病棟は忙しくて結構バタバタしていることが多いのですが、バイタルサイン測定の時は少しでも患者さんがお話しできる環境を作ろうと意識しています。退屈な入院生活の中で、人と少しでも会話をする機会を設け、少しでも潤った生活を送って欲しいと思いました。患者さんの笑顔でわたしも元気をもらえるのでこれからも続けていきたいです。
寝たきりの患者さんに、患者さんが興味のありそうな声掛けをしてみると、いきなり目を開けて笑って会話してくれました。普段目をつむってほとんど会話をしなさそうな方でもこうやって会話をしてくれることに驚きました。見た目などで決めつけるのではなくて、どんな患者さんにも思いやりをもって話しかけようと思いました。このような寝たきりになっている患者さんこそ会話や行動で刺激を与え、活動性の低下を進めないようにすることが改めて大切だと思いました。

 今後は、コミュニケーションの中で患者さんから投げかけられる疑問や訴えにすぐに対応できるよう、知識をつけ、良好なコミュニケーションがとれるよう精進していきたいです。

気配りのプロを目指して

2北病棟 斉藤 諒

 日々忙しい業務の中で私が出来るだけ心がけていることがある。それは「ナースコールを押させないようにする。」ことだ。これは決して、ナースコールを見えないとこに置いたり、押させないようにするなど意地悪をする意味ではない。

 ケアやナースコールで訪室し、用事が終わる去り際に「何か他に手伝える事はありませんか?」という言葉を付け加える。また自身で配慮しなければならない点に気付いたときには、「水を汲んでおきましょうか?」「トイレは大丈夫でしょうか?」といった、今後ナースコールを押すかも知れない用事をこちらからいち早く声をかけることだ。急がしい夜勤中でもなるべく去り際の一声と、気配りの目線を忘れないことを心がける。

 ある日、病棟でも一番コールの多いAさんを受け持った時のことだ。Aさんはナースコールを押しては細かいことや、やって欲しいことを小出しにする。コールを鳴らし対応しては数分後には別の用事で鳴らしを繰り返すため、心のなかでは「一度に言ってくれればいいのに!」と何度も思うことがあった。しかしそんな気持ちを堪えながら、心の中で「コールを鳴らす用事が思いつかないくらい完璧に去ってやる。」と不思議な対抗心が湧くことがあった。「足がかゆいから軟膏塗ってくれ。」と言われた時にはただ軟膏を塗るだけではなく、温タオルでの清拭をしてから軟膏を塗る一手間を加える。バイタル測定後には手の届くところに必要な物を完璧に置いた環境整備を行う。いつか「痛い。」と言うであろう、下肢を丁寧にマッサージするなど考え付く限りのあらゆる気配りを行った。しかしA氏はやはり数分後にはナースコールを押すのであった。

 人の要求を完璧に予測して事前にこなすことは難しい。だがこういったちょっとした対抗心からの一手間を行い続けた結果、A氏はなにか困ったことがあったら「斉藤君はいないのか。」と話すようになった。私の心の中でのA氏との密かな気配り勝負は負けてしまったものの、親身に接した自分の気配りは無駄ではなく、どこか認められた気がした。これからもナースコールを押させない、気配りのプロを目指して行きたい。

4月 入社式・新人研修スタート


4月1日 無事入社式を行うことができました

 新卒看護師18名を迎え、無事入社式を行うことができました。コロナ禍の実習や国家試験勉強を乗り越えてきた18名。素敵な笑顔を残したく、感染対策をとりながら写真撮影ができました。別所理事長より読み上げられた、一人一人の名前。緊張とうれしさが感じられる1日となりました。

4月1日入社式
4月1日集合写真

4月8日 新卒看護師の研修が始まりました

 この日より、新卒看護師のみの研修が始まりました。この日は他者紹介を2人ペアでしてもらいました。課題は「相手の面白い所を紹介でする」。相手の面白い場所を聞き出し、仲間に紹介することは、意図的に情報を聞き出す能力が問われます。これは、患者さんから情報を得るアナムネ聴取の様。

他者紹介
他者紹介


  
 日本鋼管病院では、新人教育として「ふきのとうの日」があります。毎月第4水曜日に集まり、同期のみんなと研修を行います。その最終日2022年3月23日の自分に宛てた手紙を書いてもらいました。1年後の自分はどのように成長しているかな?どんな看護師になっているかな?辛くて辞めたいって思っているかな?そんな自分を想像して書きました。

2022年3月23日の私に宛てた手紙
2022年3月23日の私に宛てた手紙

4月9日 外来研修と院内オリエンテーリングをしました

 午前中は、外来研修をしました。研修当日くじを引き、研修場所を決定。半日のシャドーイングという短い時間の中で、緊急カテーテル検査が見学できた人や、多くの患者さんと関わる外来看護師を見て、短時間の関わりでもできる看護をそれぞれ見つけ出してくれました。そして、外来と病棟看護師の連携が重要な事にも気づけました。

外来研修 救急外来

 午後は、院内オリエンテーリングをしました。渡したのは新人研修中の名札と、院内の地図。それをもとに、指定された場所を探し出すことや3つのミッションをクリアできるか!のタイムを競いました。ミッションをクリアしながら病院の構造を覚えたり、看護師以外の職員とのコミュニケーションをとったり、楽しい研修になりました。
    

ッション表紙
作戦タイム
病棟師長さんへ聞いてみよう
分からない場所は職員に聞いちゃおう
どこからいこうか
ミッション①理事長先生と
ミッション②院長先生と
ミッション③
ミッションクリア後鋼管花子よりご褒美
仲間との絆も深まり明日からの研修頑張るぞ

4月14日 新卒ローテーション研修が始まりました

 新卒ローテーション研修開始。感染疑いの患者さんに関わる際に、どのように感染対策をするのか、ガウンやN95マスクをつけてのケアはどれくらい大変なのか、実際に体験してみました。暑さよりも、マスクが少しずれただけでも気になって
しまうことに気づきました。

感染対策練習
感染対策練習

謙虚に患者一人ひとりとの関わりを振り返り、自らの不足に気づき、みんなで成長していきたい

4北病棟

脊椎外科を専門とした年間手術件数は969件と全国でも有数の手術件数を誇る病棟

〈病棟の役割と特徴〉
4階病棟は整形外科の中でも脊椎外科を専門とした51床の病棟です。脊椎外科医3名、看護師23名、ナースエイド4名、クラーク1名と協力して病棟を運営しています。年間手術件数は969件と豊富で、全国でも有数の手術件数を誇ります。インターネット検索でも名前が挙がる大森医師の知名度は高く、診察、治療を求め全国から患者さんが当院へお越しになります。その大半の患者さんはヘルニアによる腰痛を主訴に内視鏡による低侵襲手術を受けられ、クリティカルパスに沿った3泊4日の入院治療を行なっています。腰痛を解消し快適な生活送っていただくために病状だけではなく、患者個々の生活背景にも目を向け、多職種とも協力し質の改善を行なっていきます。

恐怖や不安が大きい「脊椎の手術」をする患者さんがどんな看護を受けたいのかを意識して接したい

〈看護する上で大切にしていること〉
手術件数が多い分私達の経験値は増えていきますが、一人ひとりの患者さんにとっては初めての入院や手術の経験であったりします。また「脊椎の手術」と言われると恐怖や不安も大きいはずです。不慣れな環境で入院翌日には手術を迎える方や突然床上安静となり体動の自由が制限されることもあります。自身が患者の立場になった時、どんな看護を受けたいのかを常に意識し接してほしいと思っています。整形領域の患者さんはコミュニケーションを図れる方が多いので、細目に声を掛け身体的・心理的苦痛の軽減に取り組むこと、ご家族にも安心して入院生活を送っていくために日頃の様子を伝えることも大切です。スタッフ個々も働き始めた頃は慣れない環境に大きな不安を抱えていたと思います。その時の気持ちを常に忘れず、日々迎える患者さんの不安軽減に努めていってほしいと考えています。

医師、多職種との連携を大切にして、尊敬と感謝の気持ちを忘れず働いている病棟でありたい

〈私たちの職場〉
脊椎は固より整形外科領域で働いた経験がないスタッフもいます。新人でも既卒者でも成長過程は千差万別です。それぞれの経験値に応じたフォロー態勢をとりスタッフ皆で支え合っています。めまぐるしいスケジュールで過ぎる毎日ですが病棟スタッフをはじめ医師や多職種との連携無くしては成り立ちません。当たり前すぎて気付いていないかも知れませんが、尊敬と感謝の気持ちを忘れず働いている病棟でありたいと思っています。謙虚に患者一人ひとりとの関わりを振り返り、自らの不足に気付き、その不足を補うための学習活動に取り組むことが自己成長に繋がると思います。

支え合い、寄り添う外来看護をめざして

こうかんクリニック

一般外来から専門外来まで幅広い知識、技術が必要な10科の診療科から成り立つこうかんクリニック

〈部署の役割と特徴〉
 こんかんクリニックは10科の診療科から成っています。日々大勢の患者さんが来院され、川崎区の地元を中心とした患者様の診療、治療にあたっています。各科、一般外来から専門外来まで幅広い知識、技術が必要になります。
外来看護師は様々な症状で来院される患者様の状態を即座に観察し、アセスメントを行い、適切な診療科へのトリアージ、緊急性の判断、患者様のニーズや医師が診療する上で必要な情報提供を行っています。患者様が安全で安心して診療が受けられるために重要な役割を担っています。また、在宅支援では患者様や家族が不安なく過ごせるよう、自宅での様子を伺い、個々の問題を一緒に考え、その人らしく生活できるように支援しています。糖尿病や禁煙指導、在宅自己注射や疾病管理など、在宅での治療や疾患への対処方法が安全に的確に行えるように、薬剤師やMSWなど他職種と連携を取りながら看護を提供しています。


人と人との関わりを大切にし、心配事、相談事があれば丁寧に対応する寄り添う看護を目指したい

〈部署が看護をする上で大切にしていること〉
 人と人との関わりを大切にし、寄り添う看護を目指しています。困っている患者に気づき、いち早く声をかけ、手を差し伸べられるように努めています。検査、処置、疾病や手術などの不安や緊張を、少しでも和らげ治療に当たれるように声かけをし、環境を整え、わかりやすい言葉でゆっくりと説明、対応するよう心がけています。また、長期にわたり関わる患者も多く、お互いの関係性、信頼性を築いていけるよう関わっています。他部署の方々と知識、情報を共有し、患者様や家族の想いを汲み取り一緒に考え、チーム医療を行っていきます。また、外来は電話対応が多いのも特徴です。電話では上手く自分の体調や相談事を伝えられない患者もいます。患者様のペースに合わせ訴えをよく聴き、さらに具体的に聞き出す質問力も必要です。心配事、相談事があれば丁寧に対応しています。患者さんが「こんかんクリニックにきてよかった。」「あなたでよかった」と思ってもらえるような看護を目指しています。


3科以上の対応可能なジェネラリストナースの育成を目指す、和気あいあいとした楽しく仕事ができる職場

〈職場づくりや人材育成についての考え方〉
 外来は1つのセクションだけを担当する専従看護師ではなく、1人3科以上は対応できるジェネラリストナースの育成に取り組んでいます。興味ある診療科や看護にチャレンジすることができます。未経験の診療科は研修を行いながらチェックリストを使用し、プリセプターと共に独り立ちを目指します。様々な治療や処置などの経験を積むことができ、キャリアアップができる部署です。院内研修も充実していますが、外部の勉強会へ参加しているスタッフもいます。子育て中の看護師や時間に制約がある非常勤看護師も多くいますが、学びたい分野、看護についてe‐ラーニングを活用して自己研鑽しています。また、外来はタイムリーな対応を必要とされることが多く、接遇教育にも力を入れています。スタッフからは「和気あいあいとした楽しく仕事ができる職場」との声も聞かれます。看護師間で確認や相談をしながら業務を行うことが非常に多いですが、とても相談しやすい職場です。また、ママさんナース(大ベテランから新米ママまで)も多く、子育てと仕事の両立に理解ある職場です。チーム化を目指しており、急な休みで欠員が出ても看護の質を保つことができるのが強みです。

明るく、パワフルにキャリアアップできる職場を目指しています

5北病棟

呼吸器内科、循環器内科、血液内科を中心に、院内の急性期看護の実践モデル的立場にいる部署

呼吸器内科、循環器内科、血液内科を中心に、院内の急性期看護の実践モデル的立場にいる部署です。院内の中で、重症の内科患者が集まる部署であるため、必然と急性期看護が学べ、経験を積む事ができます。基本的に呼吸器内科、循環器内科、血液内科の病棟であり、それぞれ医師と連携し、多職種参加のカンファレンスを実施しています。多くの知識が必要になりますが、その分、患者さんの理解に繋がり、日々の看護に役立てることができています。また、日々の経験の中で、興味を持ったり、必要性を感じることで、資格習得に継げているスタッフもいます。現在は心不全認定看護師1名、呼吸療法認定士2名、栄養サポート専門療法士1名がおり、それぞれの分野で院内レベルで活躍しています。


患者さんとのちょっとした会話を大事にし、安心して入院生活を送ってもらいたい

急性期の治療を受ける患者と積極的なコミュニケーションを図り、できるだけ安心して入院生活を送ってもらうことを大切にしています。特に患者さんとのちょっとした会話を大事にしています。訪室時はもちろん、廊下であった時なども積極的に声をかけ、患者さんとコミュニケーションを図るスタッフの姿を多く見ることができます。


スタッフの「学びたい」気持ちを伸ばし、自信を持って看護を提供できる人材を育成したい

急性期の病棟なので忙しい日も多くありますが、スタッフ間で協力、フォローして過ごしています。医師とのコミュケーションも良好で会話も多く、とても賑やかな職場となっています。休憩時間には笑い声も多く聞こえてきます。困難な事が起きても、パワフルに立ち向かうスタッフがほとんどです。だから、どこに出ても通用する、看護・知識・技術が身に付きますし、メンタルが強くなることができます。忙しい日々の中でも、スタッフ間でのコミュニケーションを図り、チーム力を高めていくことを意識して、スタッフの「学びたい」気持ちを伸ばし(資格習得、委員会振り分けなど)、自信を持って看護を提供できる人材を作っていきたいというのが職場づくりと人材育成の方針です。その結果、明るく、パワフルな職場が形成されてほしいと考えています。

化学療法室は、「あなたらしく」を支援します!

化学療法室

外来で抗がん剤の治療を安全に受けられるように、患者さんの日常生活を支え、支援することが役割

〈部署の役割と特徴や大切にしていること〉
 外来で抗がん剤の治療を安全に受けられるように、点滴の管理や異常の早期発見するために観察を行います。また、自宅で患者さんご自身が体調管理行えるように身体的・心理的に支援しています。副作用チェック、副作用対策の指導・アドバイスをしています。患者さんが安心して治療が受けられるように様々な不安・疑問に医師・薬剤師・看護師・栄養士・口腔外科と連携しチームで対応します。緩和認定看護師が専任で勤務しているため、患者さん一人ひとりと向き合った看護を提供します。患者さんの日常生活を支え安心して治療が受けられるように支援することを大切にしています。


緩和看護の知識を学べ、新薬は医師・薬剤師と共に安全で確実な投与方法を学べるのが特徴

〈職場づくりや人材育成についての考え方〉
患者さんと共に在宅療養ができるようにクリニック・病棟・コメディカルと連携し、患者・家族の思いに寄り添い支援できるようにしています。緩和の認定看護師が専任でいるため、緩和看護の知識を学ぶことができ、相談ができます。新しい薬はその都度勉強会を開催し、医師・薬剤師と共に安全で確実な投与方法を学んでいます。

病院外来は「笑顔・思いやり・感謝」を大切にし、患者・家族に安心を提供します

救急外来

病院外来には、救急外来・化学療法室・検査科の部署があり、ここではそれぞれの役割、特徴、大切にしていること、職場づくりや人材育成について紹介します。救急外来はチームワークで地域の患者様を支えます!


突然に発症した疾病や外傷など様々な場面の初期医療にある患者さんとその家族に対応が役割

〈部署の役割と特徴〉
 救急外来では、突然に発症した疾病や外傷など様々な場面の初期医療にある患者さんとその家族に対応にあたります。初期対応が患者治療の経過に大きく影響するため、病態の緊急度・重症度を的確にアセスメントする幅広い知識が求められます。また、診察介助・処置以外に、救急車の受け入れや患者さんからの電話相談なども対応しています。地域連携室と連携し、他施設や開業医からの患者さんも多く受け入れています。地域の患者さんを医師・看護師・患者サポートセンター・事務・検査部門が連携しにチームで対応しています。


慌ただしさの中で、不安を抱えた患者・家族が安心して治療が受けられることが最優先

〈部署が看護をする上で大切にしていること〉
 救急外来に来院されると、早期に原因検索するため慌ただしく検査・治療が行われます。そのため、その都度声掛けをし、不安を抱えた患者・家族が安心して治療が受けられることを心がけるようにしています。また、他部署と協力し、円滑に救急患者の受け入れが出来るよう日頃よりコミュニケーション図っています。


ママさん看護師が多く、今までの経験を活かし合い、お互いにフォローし合うチームワークが特徴

〈職場づくりや人材育成についての考え方〉
緊急性の高い患者対応が多いため、医師・看護師・コメディカルとの連携を大切にしています。特に、看護師間のチームワークは抜群です。ママさん看護師が多いため、それぞれの今までの経験を活かし合い、お互いにフォローし合いながら、子育て中の方でも無理なく救急医療を学ぶことができます。

専門的な知識や技術を身につけ、患者さんの“生きる”を支える看護を実践しています

透析センター

 「透析」と聞くと、恐らく大半の方が苦手意識を持たれるのではないでしょうか。専門的知識の難しさ、繰り返し行う患者さんへの日常生活指導など理由は様々だと思います。しかし、透析を受ける患者さんにとって「透析」とは一生続けていく治療であり、生きるためには欠かせない生活の一部でもあります。血液透析は週に3回、1回につき4時間の時間を費やし、どのような事があっても続けなくてはなりません。当院でも約80名の患者さんが血液透析を行っています。患者さん一人一人に生活背景があるため、時間をかけてコミュニケーションを図り、その人らしい生活とは何なのかを一緒に考えます。


 また、1回1回の透析を安全に行うために、専門的知識を習得しなくてはなりません。シャント穿刺、除水計画、返血、抜針と透析の一連の流れ全てに関わるため、配属直後よりチェックリストを使用しながら教育を行い、臨床工学技士や透析技術認定士を取得している看護師からの指導も行っています。更に、エコー下穿刺やオートメーション化導入による多くの知識や技術を習得することもできます。


 透析センターは、患者さんが透析導入してから最期を迎える時まで長期にわたり患者さんや家族と関わる現場です。患者さんと意見がすれ違う時もあれば、共に喜びを味わう時もあります。一人ひとりの患者さんや家族の思いを大事にしながら、その人らしい透析生活が送れるよう医師、看護師、臨床工学技士のスタッフと共にサポートしています。専門的な知識や技術を身につけ、患者さんや家族の身近な存在としての看護実践はたいへん魅力がある仕事です。

ONE TEAM ~忙しいけれど、毎日が活気にあふれ、手術室看護師として専門性を高められる職場です~

中央手術室

専門性の高い手術が多く、一人ひとりに安心して頂ける環境を整えて看護実践を行うことが役割

〈部署の役割と特徴〉
内視鏡手術などの脊椎や膝内視鏡下の半月板縫合術や高位脛骨骨切り術などの整形外科手術を行っているので専門性の高い手術が多く、専門的な知識を学ぶことができます。大変な部分もありますがやりがいのある仕事です。手術器材・材料や部屋準備などのマニュアルがしっかりとしており、統一した看護が提供できます。地域医療の中で外科的治療のサポートを行い、病院経営の一端を担っています。手術を受ける患者さん一人ひとりに安心して頂ける環境を整えて看護実践を行なっています。


患者さんと医師との架け橋となるコミュニケーションを取り、信頼を得られる関わりを心掛けたい

〈部署が看護をする上で大切にしていること〉
朝礼で患者さん情報の提供を行い、スタッフ全員で情報の共有を行うといった基本を大切にして、患者さんが安心かつ安全に手術ができるようにサポートを行っています。そのためにも、特に患者さんと医師との架け橋になれるようにコミュニケーションをとることを大切にしています。術前・術後訪問や手術室での声かけを通して、患者さんから信頼を得られるような関わりを心掛けている。


スタッフの意見や考えを尊重し、一人ひとりが自分の役割に責任をもって働けるような職場にしたい

〈職場づくりや人材育成についての考え方〉
人に優しく接することを大切にし、皆で協力して業務を行うようにしています。新人にはプリセプターだけでなく、多くの先輩が関わりスタッフ全員で育てていくようにしています。新しく入職した既卒者のスタッフにもプリセプターが付き、困ったことや悩んでいることなど相談しやすい環境を作っています。新人や既卒者に関わらずそれぞれのスタッフの意見や考えを尊重し、一人ひとりが自分の役割に責任をもって働けるように支援しています。それぞれ個々のレベルに合わせて学び、実践できる、またお互い協力し合う職場であると自負しています。